巷で話題の映画「
華氏911」。
あちこちのブログで「観ました」記事を見ました。
まあ内容に関しては賛否両論のようですが、
あたしはまだ観てないもので何も言えないわけで、
「観てません」記事でも書こうかな。
いや、冗談ですけど。
言葉としての「華氏」にスポットでも当ててみますか。
物理苦手だったので習ったはずなのに忘れてるし、
ちょっと復習がてら色々調べてみたわけです。
というわけで、恥ずかしながらの個人的メモってことで。
「華氏」は「Fahrenheit氏」という物理学者が創始者であることは有名ですよね。
学校で習った記憶もあります。 単位は「 °F」(今思い出したんですけど)。
一説に、人間の血液の温度を96度、氷と食塩の混合物の温度を0度として目盛りを刻んだと。
「華氏」の読み方は(かし)ですが、「Fahrenheit」(ファーレンハイト)から
どういう経緯で「華氏」(かし)と訳され読まれるようになったのか。
そこんとこが気になったわけです。
「ファーレンハイト氏」から「カ氏」へ (言葉の世界さん)
創始者のドイツの物理学者ファーレンハイト(Gabriel Daniel Fahrenheit)
の名に中国で華倫海の字を当てたことから(中略)
それでは中国語の「華」はなんと発音するのだろうか。
「中日辞典」(小学館)を引いてみると、「華」の発音は「hua」であることがわかる。
つまり「ファーレンハイト」の「ファー」に「華」(hua)の字を当てたのである。
あいや、中国語からですか知りませんでした・・・「華」は(hua)と発音するんですね。
そして「ファー」が(
hua)、ごもっともです。 「華」が使われる理由は解りました。
当時の日本語には(中略)[ha]に相当する音節がなかったので、
「呵」の字音を、それに最も近いと認められた[ka]で写したのである。
これを踏まえると、(hua)が(
kua)になるわけですね。
これに旧仮名遣いの音を当てはめると・・・
ここで、ラフカディオ・ハーン「怪談」(岩波文庫)で、「怪談」の原題を調べてみよう。
「怪談」の原題は「Kwaidan」である。つまり「怪」(くわい)は「kwai」なのである。
ということは旧仮名遣いの(kua)が新仮名遣いで(
ka)にってことですか。
それで漢字の「華」が(か)と読まれるように・・・なるほど納得です。
まとめると「ファーレンハイト」→「ファー」→中国語の「華」(
hua)→
→日本語の旧仮名遣い(
kua)→日本語の新仮名遣い(
ka)
これで本来「ファ氏」なんじゃ?って思ってた (すみません思ったことないです)
「華氏」の読みが(かし)である理由が解りました。
余談ですが、
「摂氏」(せっし ℃)の場合は創始者 Celsius(セルシウス)からですよね。
こちらの基準は1気圧で氷が固まる温度を0度、水が沸騰する温度を100度として
100等分にしたそうです。(当初は氷点を100度、沸点を0度と逆だったらしい)
また、摂氏が正式に生まれる前に上記の等分を80等分にした「列氏」(れっし)というものも。
これは考案者 Reaumur(レオミュール)から。 単位は「°R」。
これらは華氏と違い、どちらも考案者の名前の読みからそのまんま日本語になってます。
さて、すっきりしたところで華氏摂氏を簡単に変換してくれるページをご紹介。
華氏摂氏変換マシーン
役に立つ機会は・・・あまりなさそうですかね?
⇒ 平出昌子 (08/26)
⇒ 昼の月 (04/14)
⇒ kaori (11/02)
⇒ 昼の月 (08/18)
⇒ ベッカム (11/07)
⇒ (10/12)
⇒ 今世紀最後の美少女 (07/29)
⇒ Эさん (07/25)
⇒ 平出昌子 (05/02)
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